「なんか二人ってのも、結構新鮮だよな」

『確かにそうだね~。いつもうちらは三人だったから』

「んで、二人で春樹をからかう」

『そうそう』


あたしたちは、春樹を思い出して笑っていた。


『秀と春樹ってさ、物心ついたときから一緒なの?』

「ん~…物心ついたときっていうか、幼稚園が一緒だったから、そんときかな。
 幼稚園児なりに気が合って、それからずっと腐れ縁ってわけ」

『そうなんだ~』


あたしは口にたこ焼きを放り込みながら、秀の話を聞いていた。


『じゃぁ…さ……秀も皐月さんのことは知ってんだ…?』


あたしは、ずっと聞きづらかったことを秀に尋ねてみた。