ガラッ…

『お待たせ~』


あたしは勢いよく、教室のドアを開けると、笑顔で二人に言った。


「お帰り」
「おっせーよ」


春樹と秀は、突然現れたあたしに一瞬だけ驚くものの、すぐに平常心を取り戻していた。


『いやぁ、女のコの化粧は時間がかかりますから』
「あ、お前女だっけ?」
『は~る~き~』
「嘘だって!」


あたしは春樹の首を絞めた。