ほんと、秀と春樹の絡みを見てると面白い。
秀がいてくれれば、春樹といても気まずくならないんだけどな。


いつまでも3人でいられたらいいのに…


いっそのこと、この恋愛感情がなくなってくれたら…


『はぁ…』


あたしのやり場のないこの想いは
いつまでもついてまわってばかりでいた。


トイレで軽く化粧を直すと、あたしは二人が待つ教室に向かった。

だけどドアに手をかけたところで



「春樹は美鈴のこと、好きなの?」



秀のその言葉が聞こえた。