あたしと春樹は、またいつものような関係に戻った。


「あ~今日も終わったぁ!!」
『春樹は寝てただけじゃん』
「なにおっ?睡眠学習をやってんだよ!」
『それはスバラシイデスネ』
「んだよ、そのカタコトは~」


まるであの日のことはなかったかのように
何も変わらず接している…


つもりなだけで…


『だって春樹って、ほんとバカなんだもん』


本当はいっぱいいっぱいだった。


少しでも気を緩ませると涙が溢れそうで
春樹の温もりに触れたくなって…

あたしはいつも、その気持ちを抑えていた。


やっぱりこの関係は辛いよ。



「み~すずっ!」



と、急に場を和ます声が聞こえた。