「俺もこっちのクラスがよかった」
『確かに秀も3組だったら、もっと面白そう!』


秀の言葉に、あたしは賛同した。


秀はあの日から、ほぼ毎日と言っていいほど、うちらの教室に遊びに来ている。

そしてあたしと同じように春樹をからかっては、意気投合していた。

うちらって、波長が合ってるのかも。

「お前、勝手に人の机の上に座んなよ」


顔を洗って戻ってきた春樹が、不機嫌な顔して秀に言う。


「まぁ、細かいことは気にすんな!」
『気にしない気にしない』
「はぁ…」


笑顔のあたしと秀に
呆れ返る春樹。


そしていつのまにかあたしたちは
いつも3人でいることが当たり前となっていた。