「アイツ、携帯の電源落としてるみたいなんだよ」
「マジか…」


俺と秀は手当たり次第、街を探していた。

だけどこの広い中、美鈴を見つける確率のほうが少なくて


「今日、美鈴に会ったんだろ?
 何か心当たりあるのか?」

「……」


そう言われて、秀は黙った。