《美鈴がどうかしたのか?》

「まだ家に帰ってないらしい。
 なんか妙に胸騒ぎがするんだよっ」


なんでこんなにも不安に感じるのだろう…。
自分でも分からなかった。


《とりあえず探そうぜ!
 俺も今から外出っから》

「おう」


俺と秀はすぐに家を出て、小さい頃から決めている、いつもの場所で落ち合った。

そこにはまだ眼帯をしている秀の姿があって…



「おせぇよ!」
「わりぃっ」



秀はいつもと変わらなかった。