「俺さ……正直話すと、たとえ美鈴が俺のことを一番好きじゃなくてもいいって思ってんだ…」


秀はそっとあたしの手をとった。

そして覗き込むようにあたしの顔を見る。


「たとえ二番目でも…それでも美鈴が俺の傍にいてくれるんだったらって思ってた。
 だから美鈴が春樹のことを好きだって分かってても告白したんだ」


『……』


そう言う秀の目は真剣で
あたしはそんな秀から目をそらせなかった。