あたしと秀は、そんな他愛のない話をした。

それ以外、何を話したらいいのか分からなくて、病院にいるときも自分が何を話していたのとか覚えてない。


「春樹は…学校?」
『あ…うん』
「そっか」


突然、春樹という名前を聞いて心臓が跳びはねる。

正直、あの日から春樹とはまともに話していなかった。