『お待たせ』
「サンキュ」


あたしは秀にいつものマグカップを渡すと、少し離れて隣に座る。

もう前のように、寄り添っては座れない。


「明日からまた学校だりーなー。
 休むことに慣れちまったよ」

『あははっ、きっと授業進んじゃったよ~』

「もとからあんま聞いてないけどな!」

『まったく…』