「あ、適当にくつろいでていいよ」
『っていいよ~!あたしがやるって!!だから秀は座ってて』
「そうか?」


秀はあたしに反論せず、そのまま素直にソファーに腰掛けた。


『コーヒーでいい?』
「おう」


秀の家には何度も来た。
だからコーヒーがどこにあるのとか、どのマグカップを使っていいのかも分かっていた。


それくらい、あたしはこの空間に馴染んでいたから…。