「わりぃっ…。
 今は一人にしてくんねぇかな…。
 美鈴とのこともあって……いろいろ考えてぇんだ…」

「……そか…」


春樹は秀の気持ちを察して、静かに病室を出た。


その途端、すぐそこにいるあたしと目が合って…


「……」


春樹は無言であたしの手を取ると、そのまま病院を出た。


何を話していいのか分からないまま…
時間だけが過ぎていく。