どうして神様は、あたしのほうへ罰を与えなかったのだろう。

悪いことをしたのはあたしだよ?

それなのになんで秀の目を…。



「嘘…だろ…?」


『ガラスのっ…破片が飛び散ったときに……それが秀の目に刺さってっ……』


「……」



あの時、秀はあたしの顔を覆うようにかばった。

そのかわり、自分の顔はガラス細工のほうを向けてしまっていたんだ。