次の言葉を言うのが怖かった。

言葉にしたら、現実を突き付けられるようで…


「美鈴…黙ってたら分かんねぇだろ?
 秀がどうした?」


『秀っ…』


あたしは春樹の顔を見上げた。



『秀っ……左目、失明しちゃったかもしれないっ…』