「行くか」

『ぁ…』


秀はあたしの手を取った。

今までは繋ぐことをためらってたけど、最後のこの一本道では手を繋いだ。


きっとこれが…最後となるだろう…。



『……』



お互いに無言だった。

多分、話し掛けられたら、涙が溢れ出てしまいそうだから…。