「ども~」


ペコリとあたしに向かって頭を下げる男子生徒。
あたしもつられて、会釈だけしといた。


「あ、コイツは秋川秀【アキカワシュウ】
 隣のクラスで、まぁ俺の幼なじみってとこかな」

『はぁ…』


そして急に紹介を始めた春樹に、あたしは訳が分からずポカンとしていた。

「春樹、美鈴ちゃん困ってる」
「え?あぁ、えっとな!とりあえず、コイツとも仲良くしてやってほしいんだよ」
『へ?』
「あからさますぎだっつーの!」


と、どんどんと話を進めていく春樹。

だからあたしは一体どうすれば…


「美鈴ちゃん」
『あ、はい』


今度は、春樹の横の秋川くんが話し掛けてきた。