『さむっ…』


あたしは公園に着くと、ベンチにそっと座った。


いくら太陽が昇っているといっても、もう季節は冬に入りかけの秋。

ベンチはひんやりと冷えていて、肌に直接触れる脚が凍えた。


秀は来てくれるだろうか…。
あたしの話をちゃんと聞いてくれるのかな…。


あたしはハーッと手に息をかけながら、秀が来るのを待った。