ピンポーン…


『……』


学校が終わったあと、あたしは秀の家に行き、おそるおそるインターホンを鳴らした。


だけどやっぱり、秀が出てくることはなくて…


あたしはその場で秀に電話をかけた。
 

Pulululu…

『……』


もちろん、その電話に秀が出ることはない。

だからあたしは、留守電に一言メッセージを残して…



『秀…?もう一回、話を聞いてほしいんだ…。
 すぐそこの公園で待ってるから…。
 秀が来るまで、ずっと待ってる…』



あたしは電話を切った。


あとは秀が来てくれることを願うのみ…。