『秀…』


あたしは胸をズキズキと痛めながら、重たい口を開いた。


『あのね…』

「どうする?今日はどっか寄って帰ろうか」


なのに、秀はあたしの言葉を遮る。


『秀っ…話が……』

「最近、プリクラ撮ってなくね?
 久々にゲーセン寄って、プリクラとか撮ろうよ」

『秀っ…』



「聞かない」



秀はあたしの目を見て、きっぱりとそう言った。