ガチャ…


重い屋上の扉を開けると
そこには眩しいくらいの太陽の光が差していて
あたしは思わず、目を細めた。


当然、この屋上にはいつもどおり人がいない。


あたしたちはそのまま、屋上のフェンスのほうへと歩いていった。



「ん~!!マジ今日はイイ天気だな!!
 まさにデート日和じゃんっ」



秀は大きな伸びをしながら笑顔で言う。

まるでこの太陽みたいに…。


そんな秀とは正反対に、あたしの顔はどんより曇り空だった。