途端に教室はざわめきだし


「美鈴、大丈夫か?」


秀はあたしの知っている優しい顔で覗き込んでくる。



ああ…
どうして秀は…

こんなにも優しいのだろう…。

こんなにもあたしを想ってくれているのだろう…。


あたしはこんな秀を傷つけるの?