「なんなのお前?春樹にフラれたからって、逆恨み?」

「なっ…本当のことよっ!!
 あたしは昨日、春樹と早川さんが公園で抱き合ってるとこ見たんだからっ…」


突然の秀の登場に、驚く北条さん。

だけど北条さんの言ってることは本当…。


あたしは昨日春樹に…

 

「てめぇが何見たんだかしんねぇけど、美鈴の男は俺だから。
 だから美鈴を傷つけようとするやつは、絶対に許さねぇよ」


「…っ」



そう言って、秀はいつもからは想像つかないほどの怖い瞳で北条さんを睨む。


あんな秀、今まで見たことがない…。


「い…まに見てなさいよっ!!
 どうせ、泣きを見るのはアンタのほうなんだからっ!!」


北条さんはそう言い捨てると、教室から出ていった。