夜の公園。
時間はとっくに1時を回っていて
外の空気は冷え込んでいた。

だけど春樹に触れる右肩だけは温かくて…


「俺、絶対に秀に殴られるよな…」
『そぉかもね…』


そう言って、あたしたちはうっすらと笑った。



本当は笑い事なんかじゃない。
二人で裏切ってしまった。


大切な…
大事な人を…。


それでもあたしは
あたしたちは…


これ以上、自分の気持ちから逃げたくなかった。