『……』
「美鈴~?」
『あ、はーい!!』


あたしはお母さんの声で我に返り
パタンと携帯を閉じると、そのままリビングへと降りていった。



「ご飯食べたら、さっさとお風呂に入っちゃいなさい?」

『うんっ』


そして並べられた夕飯を食べながら
なるべく春樹のことを頭に入れないように、あたしはお母さんと他愛のない話をしていた。