『そんなのっ…そんなのってないよっ!!
 だってあたしはっ…』


ダメ…

これ以上は…

だけどあたしはもう、自分の感情をコントロールできなかった。


『あたしはずっと春樹のことが好きだった!!』


伝えてしまった。

絶対に言うことがないだろうと思っていたこの言葉を…。



「……え…?」



春樹はあたしの言葉に驚いていて、目を大きく見開いたまま固まってる。



『あたしはっ…あたしはずっとずっと春樹のことが好きだったんだよっ!!
 初めて会ったこの屋上からっ…ずっと春樹のことが好きだったっ…!
 それなのにっ…』



あたしの顔は、もう涙でぐちゃぐちゃだった。

だけど高まった感情は止まらない。