『……うん』


あたしは頷くと、春樹のほうへと向き直った。


『春樹が…秀に言ってくれたんでしょ?あたしのこと…』


あたしがそう言うと、春樹もあたしのほうへと向く。


『ありがとね』


そしてあたしは、素直な笑顔を春樹に向けた。


秀と仲直りできたのは春樹のおかげだから…。

そう思うと、あたしは笑顔を向けずにはいられなかった。



「……後悔したよ…」

『え?』



春樹はポツリと言うと、吸っていたタバコを地面へと捨てた。