『ごめ…なさっ…ごめんなさいっ…』



どうしてあたしは
この人のことを信じてあげられなかったんだろう…。


どうしてこんなにも
自分のことを愛してくれている人のことを、もっと強く想ってあげられなかったんだろう…。



この人はこんなにもあたしのことを愛してくれているのに…。

 

「謝るのは俺のほうだよ。
 不安にさせるようなことしてごめんな…」


あたしは秀のその言葉に、ぶんぶんと首を振った。



これからはもっとこの人のことを信じていこう。


もう過去には囚われず、ちゃんと秀のことを見ていこう。



あたしは心の中でそう決心した。