ピンポーン…


『…?』


急に呼び鈴が鳴って、あたしははっと顔を上げた。


『ごめん、誰か来た…』


あたしは涙声でそう言うと、秀は軽く笑って


《出ていいよ》


と言った。


あたしは少し疑問に思いながら、受話器を繋げたまま玄関に向かう。



 ガチャ…


『…っ!!』


「美鈴…」



そこには笑顔の秀がいた。