《あのな…それで昨日、帰り道で北条の愚痴を聞いてたんだ。
 それは春樹のことだよ》

『春樹の…こと?』

《北条、すごい春樹のこと好きみたいで、それで躍起になっちゃったみたいでさ…。
 酔ってたから余計に感情的になってて…。

 ごめん…。だからといって、抱き留めるべきじゃなかったよな…》


『……』


秀は本当に反省しているように謝っていた。