《俺には本当に美鈴だけなんだ…。
 昨日の北条とのことはな…
 言い訳に聞こえるかもしれないけど、昨日クラスの打ち上げで北条のヤツが酔っちゃって…。
 それで帰り道が一緒だった俺が送ってくことになっただけなんだよ…》


『……でも…』



それでもあたしは納得がいかなかった。


だってそれなら何で抱きしめたの?
どうしてあんなことまでしてたの?


あんなこと…あたし以外にしてほしくないのにっ…。