今日は文化祭の振り替え休日。
だからあたしと秀はデートの約束をしていた。

二人の打ち上げとして…。


だけどあたしはそんな気になんかなれず、秀に返信をしないまま、携帯を電源ごと落とした。



「じゃぁ、お母さんは仕事に行ってくるわね」

『うん。ごめんなさい。いってらっしゃい』


あたしはお母さんを見送ったあと、自分の部屋へと戻った。