「もし…」

『ん?』

「もし…さ……その日助けたのが俺だったら…お前どうしてた?」

『え?』


あたしは春樹のその言葉に、呆気にとられていた。


春樹、何言ってんの?


「いや、なんでもねぇや…」


そう言って、春樹は笑った。


昔見せた…切なそうな笑顔で…。