『目ぇ開けたまま寝ないでね』
「寝てねぇよ。物思いにふけってただけ」
『何それ?』


「なんか幸せだなー…って」


そう言って、秀はあたしに微笑んだ。

あたしも秀のその言葉に嬉しくなって、ギュッと秀の腕にしがみつく。



『あたしも幸せだよ』



そしたら秀は、「そっか」と言って、あたしの頭を撫でた。