「……え…?」


秀はあたしの言葉に驚いていて固まっている。

あたしはそんな秀からそっと身体を離すと、秀の顔を見上げた。



『好き…。秀が好き…』

「……」



突然のことすぎて、言葉を失う秀。
だけどそっと、微かに震える手であたしの頬に手を重ねた。


「夢じゃ…ねぇんだよな…?」

『うん…』


あたしもその手に自分の手を重ねると
そっと自分の口元にもっていって口付けた。



『夢なんかじゃないよ。
 あたしは秀のことが好き…』

「すっげぇ嬉しい…」



そう言うと

秀はそっと



「美鈴…」

『……』



あたしの唇に口付けた。