本当に怖かった。


普段どんなに強気でいても
やっぱり自分が女であることには変わりなくて
もしもあのとき、秀が通り掛からなかったらどうなってたんだろう、って…。



『秀っ…しゅうっ…』

「…もう大丈夫だから」



あたしはひたすら秀の腕の中で泣き続けて
秀はずっとあたしをなだめてくれていた。