「美鈴が無事でよかったよ…」


秀が優しく頭を撫でた瞬間、あたしは…


『……っ…』


堪えてきたものが、いっきに弾け飛んだ気がした。


『ぅっ……っく…』

「美鈴?」

『ぅぇっ…こわっ…かった……怖かったよっ…』


あたしは秀にしがみついた。