"そうですか" 白崎はそれだけ言うと、いつものように本を読み始めた。 …もう少し、話してくれてもいいのに。 あたしは名残惜しさを少し感じながらも自分の席に戻る。 特にすることもなく、ただ時計を見つめるだけ。