「…どうして家に来たの?」



あたしがそう言えば白崎はクスっと笑う。



「先生と契約しましたから。君に勉強を教えるという、ね。」



…意味わかんない。



あたしが黙って何も返せないでいると、白崎が口を開く。



「もうすぐでテストですし、君がまた赤点でもとったら僕の責任にされるでしょう?」



…だから、こんなに優しいの?



わかってるよ。



そんなこと。



だけど、



胸の奥が苦しいの。



こんなの初めてなんだよ。



白崎、



あたしは、白崎を




好きになってしまった。