………………。




「美玲、起きて!」



体を揺さぶられ、お母さんのそんな声であたしは目を覚ました。



窓の外はもう暗くて、結構な時間寝ていたんだなとわかる。



それでもまだ熱っぽい頬と、重い頭。



ったく、熱がある時に大声で起こす?普通…



「…なに?」



あたしは眉間にシワを寄せながらそう返したに違いなかった。



「これ、美玲にって。」



そう言ってからお母さんがあたしに渡したのは一冊のノート。