「…やっぱバカなのかな、あたし。」



こんなの予想外だ。



"寂しい"なんて、柄でもないのに。



明日から、"いつものあたし"に戻るだけ。



いつもみたいに授業中寝て、放課後になったらすぐに学校を出て、友だちと遊んだり、どうでもいいことで笑ったりするだけ。



それが楽しいんじゃない。



そう、でしょ?




じわりと歪む景色の中であたしは白崎からもらったキャンディーを口に含んだ。



それは甘酸っぱくて、あたしの涙腺をさらに刺激する。