「僕は楽しかったですけどね。」



「……ッ。」



「君がそう言うなら、やめましょう。今の君ならもう七割くらい問題を解くことが出来そうですし。」



こんな時、白崎って優しいのね?



散々、冷たいこと言ってたくせに。



ずるい。



ずるいよ、白崎。



「今までお疲れ様。」



じわりと、何かがこみ上げてくるのがわかって、教室を飛び出した。