「もうすぐテストだし、もういいよ。白崎だってあたしみたいなバカに教えるの嫌でしょ?」 白崎は何も言わない。 教室にはあたしの声だけ響く。 「…じゃあ、ね。」 これで、終わり。 あたしはバックを手に取り立ち上がる。 「僕は、」 ドアを開けようとしたとき、白崎の低い声が響いた。