「いっこ、聞いてもいい?」



「なにをです?」



「白崎ってさ…好きな女の子とかいるの?」



ギュッと、スカートの上の小さなあたしの拳が震えた。



白崎は、特に表情を変えるわけでもなく唇を開く。



「…いますよ。」



胸の奥の奥がギュッと締め付けられるような感覚。



それから、飯田さんの勝ち誇ったような笑顔。



…なんだ、



二人は両想いのままなんじゃない。



飯田さん、以外に白崎によりつく女なんていない。