「…う、そ」
白崎の柔らかい髪の毛はあたしの頬に触れている。
メガネがない白崎ははっきり見えて、その顔はその辺の芸能人よりもずっと整っていて。
「…白崎、」
小さく名前を呼んでみるけど白崎は眠ったまま。
…どうしよ。
なんだか今隣にいるのが白崎じゃないみたいで、変な気分なんですが。
とりあえずあたしは床に落ちている白崎のメガネを拾い上げ、ゆっくりともとあった場所へとメガネを戻す。
「ふぅ…」
あたしは一息つく。
部屋にはチクタク、チクタクと時計の針が時間を刻む音だけが響く。
あ…なんかあたしまで眠くなってきた…