誰も知らないだろうね? このあたしが、まだ玲二を好きでいるなんて。 「俺、飯田さんの事、前から好────…」 「ごめんなさい。」 また今日も一人、あたしを好きだって言う。 もう疲れた。 いくら綺麗になろうと足掻いても、玲二はあたしを見てくれなくて。 学年一、美人だって言われても玲二が見てくれなきゃ意味がないの。