あっという間に教室にはあたしと白崎しかいなくなって。





どちらかが話すわけでもなく、時間を刻む音だけが教室に響く。




なんか、初めて白崎に勉強教えてもらった日みたいだね?




「日誌、はやくこっちに来て書いてください。」






「あ、うん。」





あたしは白崎の隣に座り、日誌を書き始めた。




「君が100点だったら、僕は0点でお願いを聞いてくれるんですか?」




「は?」





いきなり何を言うかと思ったら、
  


そんな有り得ないこと。




「…あたしをバカにしてる?」



「いいえ。」