「行って来ます・・・」

朝、小さな声でつぶやく。

あれ以来、お母さんと私はまともに話していないかもしれない。

こんな関係が数年続いていた。

それと一緒に素直じゃない私もいる。

「おはよ・・・」

「お!美由じゃんー!おっはよ~~!」

いつも私に気さくに話しかけてくれるのは高1からの付き合いの

有沙(ゆさ)。

実は有沙だけに私は前のような明るい振りまいをしている。

唯一、自分の「素」をだせるのは有沙だけかもしれない。

「ねぇ!聞いた!?今日うちのクラスに転校生くるらしいよ??」

「え!ほんと!?なんかいやかも。。。」

私はあまり良い気持ちではない。

なぜなら中学時代も転校生がきたが、あまり良い思いではない。

その人のせいでクラスが360度変わってしまった気がする。

私は「転校生」という言葉はあまり好きではない、、