すると海翔が


「僕が転校生でして、自己紹介があったとき美由を見て一目ぼれしました。」


「ちょっ・・・・・」


恥ずかしい・・・・・。


嬉しいけど恥ずかしいよ海翔。


「あらあら。てっきりこの子から海翔くんに告白したんだとおもってたけど違ったのね。」


お母さん楽しそうだし・・・・。


「お・・・お母さん!その話よりもっといい話があるよ!!」


これ以上この話をされると私の心臓パンクしそうだよー・・・。


「なんだよ美由。もしかして俺にこういうこと言われると体が持たないのか?」


こいつ・・・こういうところだけ鋭いんだから・・・。


「ち・・・違います!!ちょっとトイレ行ってくる!」


逃げよう・・・。ひとまず・・・。


美由がトイレに行った後、先に口を開いたのは美由のお母さんだった。


「あのね海翔くん。実はあの子、私の言った言葉で何年も自分を責め続けてきたの」


「え??どういう・・ことですか??」


「あの子にあんたのせいで人が嫌がってるのよ。って言ったの。そしたら自分がいけないんだってずっとずっと責め続けてきて・・・。

私はそれにさえ気づいてあげられなかったの。母親としての責任を感じてなかったの私。」


海翔は深刻な顔をして美由のお母さんを見つめていた。