「あんた・・・海翔くんと席が隣になるし・・その上話しかけられてる・・」

胡桃ちゃんの目に大粒の涙が零れ落ちた。


「あんたには・・・それが日常だとおもってるでしょ???でもね・・・私にはそれが夢のようなことなのよっ!!!なんで・・・なんで・・あんたなの・・・?あんたなんか海翔くんのこと好きじゃないくせに!!!」

「違うよ!!!!!」


突然、自分の口からでた言葉に自分で驚いたが、もっと驚いてたのは胡桃ちゃんだった。

泣きじゃくった顔で私を見つめる瞳が、とても印象深かった。

「だから・・その・・・」

頑張れ!私!!!負けるな!!!


「胡桃ちゃんが思ってることと私が思ってることは違う!私も・・初めは、あいつのこと嫌いだったよ??髪の毛、茶色とか苦手だしチャラチャラして女好きそうだし・・

でも・・・付き合おうといわれたとき、そこまで嫌じゃなかったの・・・。そいつが見せる仕草や表情を見ると、もっと知りたいって思ったの・・。」


「だから・・・海翔とは別れられない!」


「なによ・・・あんた・・・いい人ぶって・・覚えときなさいよ。あんたと海翔くんは絶対にうまくなんかいかないんだからね!」


最後の最後まで胡桃ちゃんは、怖い・・・。