放課後、有沙と帰るはずが言い訳をし教室に残った。

奇跡的に誰もいなかったおかげで、すんなり話せることに。

お互い自分の机の椅子に座り向かい合った。

「えっと~、ま・・まず、さっきのこともう1回説明してくれる?」

そう言うと茶髪は自分の髪の毛をクシャクシャしはじめた。

なぜか私は、その仕草にキュンっときた。

「だからぁ~、俺の彼女になってよ!」

「1つ聞いてもいい??」

「なに??」

茶髪は真剣な表情をして私を見つめた。

「あ・・あのさ・・なんで私なんかを彼女にするの?もっといい人いると思うんだけど」

「例えば??」

すかさず茶髪が聞いてきた。

「そ・・その・・私の親友の有沙とか??スタイルいいし、性格もさっぱりしてるし顔も小さいしスタイルもいいし」

「スタイルいいって2回も言ったね。ははっ、面白いや」

「ちょっ・・・」

「そこが気に入ったの。美由ちゃん自分の自己紹介のとき、少してんぱってたでしょ?そこが面白くて可愛いな~って思ったの。それだけだよ?」

いきなりそんなことを言われた美由は顔を真っ赤にしうつむいた。